最近wordpress 関連の話が多かったのでたまには雑記。
汚名挽回の話。
きっかけは『汚名挽回』について話を聞いたところから。
汚名挽回というと名誉挽回と汚名返上が混ざった誤用で有名なフレーズだが、調べてみると誤用ではなく正しいという意見もあるそうな。
挽回という言葉は『失ったものを取り返して元の状態に戻す』という意味であり、『汚名挽回』をばらして『汚名を受けてしまったものを挽回する』と解釈すると、受けた低評価を次の行動で高評価に戻す、という意味合いになって確かに正しく見える。
そこまでは日本語の使い方の話だが本題はそこから。
その人曰く、汚名挽回が日本語として正しいかどうかはさておき、挽回という言葉の意味合いそのものが気に食わないらしい。
先のとおり挽回は失ったものを取り戻すという意味がある。
ということは汚名を挽回すると言っている人は元々自分は汚名を受けるような人間ではない、という自負が見え隠れして嫌な感じがするそうな。
確かになーと思いつつもそこでちょっと疑問。
この挽回という言葉にあるマイナスイメージって何だろう。
言葉にはある程度後ろ向きな意味を持たされているものがある。
『する』と『される』だと前者は前向きなプラスのイメージ、後者は受動的な後ろ向きなところからマイナスのイメージを受けると思うがこの言葉自体にそんな意味はない。悪さする、諭されるみたいに文章として意味を持ってみるとどちらかの印象を受けるというのもわかるけど『挽回』についてはそれがない。
『失ったものを取り返して元の状態に戻す』という言葉から何を想像するのか。
話をしてくれた人は汚名を受けるべくして受けた人がそれを認めたがらない的なマイナスイメージを持っており、いったんは納得したが、改めて文章にしてみると、一度は落ちぶれたが目標に向かって努力する、のような前向きなイメージに見えなくもない。
もちろんそれは挽回という言葉の解釈、個人の感じ方にもよるのだろうがなんだろうか、このもやもや感。
別に何かされたわけでもないし、嫌な思い出もないのに悪い印象を持っているものがあったりする。
それが記憶によるものなのか何なのかわからないが、とりあえず汚名挽回については一度わざと使ってどや顔で解説してみたい。